痛みの少ない矯正

JETシステムについて

治療に何年もかかったり、痛い治療を続けたりするのは抵抗がある・・・
歯並びのことでお悩みのあなたへ

中高生におすすめのパッシブセルフライゲーションブラケット装置(JETsystem・当院開発)をご紹介します。※パッシブセルフライゲーションブラケット装置(JETsystem・当院開発)については日本矯正歯科学会をはじめとする、国内外の矯正歯科学会でも発表させていただいている技術です。

矯正治療に対する考え方(アプローチ方法)の違い

ゼロステップメソッド

矯正治療には、決まった「型」のようなものが存在しています。step1が終わってからstep2に進むというように段階的に歯を動かしていく矯正方法です。
(A歯を動かした後、別のBの歯を動かすといったようなもの)

しかし、それでは歯並びがキレイに並ぶまで時間がかかってしまいます。JETsystemでは「完成形のシミュレーションの精度」を高め、「使用する器具」も変えることにより、同時に動かすことを可能にし、最短できれいな口元に仕上げています。

この方法は、これまでの治療とは違い画一的ではなく、診査・診断・治療計画の立て方が複雑のため、多くの先生方が学びたいと、全国各地からセミナーに訪れ学んでくださっています。

抜歯ケースの考え方

日本人は顎の幅が狭く、歯が全部並びきらないことが多いです。そのため、抜歯して矯正することも少なくありません。

抜歯窩(抜歯後の傷跡)には、一刻も早く傷をふさごうと治癒力が働いています。この時、抜歯窩の周辺組織では平常時以上の代謝活動が起こっています。歯の移動は代謝活動ですから、傷が治る力を利用することができれば、もっと効率的な移動ができます。

ところが、この治癒力を利用する仕組みがありませんでした。

ゼロステップメソッドのところでご説明したように、行っていた治療法では1つ1つ段階を踏みます。歯の直接の移動はstep2からになります。step2を開始するまでには早くても3か月くらいかかっていました。そのため、抜歯窩が完全に治ってしまい治癒力を利用するに至らなかったのです。

また、抜歯窩を利用する上でもう1つ障害があります。矯正での抜歯は上の歯を2本、もしくは上下2本ずつ抜くことが多いです。通常、矯正のための抜歯は1本ずつしか行われません。同時抜歯を引き受けてくださる医院が、まだあまりないからです。4本抜く場合、すべての抜歯が終わったころには1か月も経過してしまいます。一方、抜歯窩の治癒力は、治癒が進むにつれて衰えていきます。これでは4か所の抜歯窩の、均一な移動ができません。

当院では、この治癒力を利用するために同時抜歯に協力していただける医院と提携しています。
ですから、このまたとない矯正のチャンスを逃さずに治療を進めることができるのです。

痛みが少ない「弱い力」の利用

当院の治療は「治療期間が短い」のに「痛みが少ない」と言われますが、それは弱い力で歯を動かしているからなのです。弱い力というと「どうして弱い力なのに歯が動くの?」とよく聞かれます。

少し難しい話にはなりますが、歯の移動は骨代謝(骨の新陳代謝)によってなされます。代謝が促進されると歯が動くスピードが上がります。代謝をよくするには栄養を供給する歯肉の毛細血管が重要な役割を担います。

従来の矯正では、矯正力が強すぎるため歯の移動に必要な代謝活動が阻害していました。

歯の移動には代謝が必要

代謝をよくするためには、歯肉の毛細血管の活動が重要

毛細血管の代謝活動を邪魔しない「弱い力」で歯を動かすと良い

当院では、なるべく弱い力で矯正治療を行っているため、「痛みが少なく」しかも「短期間」で治療ができます。

装着する器具の違い

パッシブセルフライゲーションブラケット

ブラケットには、結紮(装置とワイヤーをしばりつける)型のブラケットと、パッシブセルフライゲーションブラケットの大きく分けて2種類があります。

結紮ブラケットは装置そのものにワイヤーを保持する機構がなく、装置とワイヤーをしばりつけて固定していました。そのため装置とワイヤーの間に摩擦力が発生します。

従ってこの摩擦力をこえる強い力をかけなければなりませんでした。
一方、パッシブセルフライゲーションブラケットには、装置自身にワイヤーを保持する機能が付いています。結紮ブラケットに比べ、装置とワイヤーの摩擦が小さくなりました。

そのため弱い力でも歯を動かすことが可能になりました。
当院では、このパッシブセルフライゲーションブラケットの特性を利用し、矯正に使う力を弱くすることに役立てています。

弱い力で、「短期間」「痛みが少ない」矯正を可能にしています。

JETシステムの欠点

この治療法にも、一つだけ弱点があります。それは「舌の癖の影響を受けやすい」という点です。

もしかしたら舌に癖があるということに馴染みがないかもしれません。舌の癖があると、無意識のうちに歯を舌で押してしまいます。

以前の矯正治療は全体的に強い力で矯正を行っていました。それゆえに装置装着中は無視できていた問題もありました。代表的なものが舌の癖です。舌には癖があります。以前の方法では装置を外し、保定の期間になってから舌の癖の存在が顕在化することもありました。
無意識のうちに歯を内側から外に押し出していると歯並びが崩れていくのです。

当院は弱い力で矯正を行っているため、治療中にこの問題の影響を受けてしまいます。
矯正の力と拮抗して治療期間が伸びてしまうことがあります。

ただし、ただ手をこまねいて見ているわけではありません。自由が丘矯正歯科では、舌の癖についてもしっかりと対策を練っています。治療開始と同時に訓練のご指導をいたします。
お子様の矯正なら治療開始前から訓練することで治療期間が安定します。
「難しそう・・・」と感じられたかもしれませんね。でもご安心下さい。”誰でも同じようにできるようになる”よう、指導法・継続法を日々研究しています。専門知識を持った当矯正歯科のスタッフが指導のもと、続けやすいように色々な工夫をしていますのでご安心ください。

院長より一言

私は、これまで専門的な工場様とやり取りしながら、矯正のブラケットの開発協力もしています。自分が使う材料までこだわっている人は早々いないと思います。

なぜそこまでやるかと言うと、「歯並びで悩む人」を根底から救いたいという気持ちがあります。JETシステムでは、従来の矯正よりも1/2~1/5程度の痛みしかでないと言われており、患者さんからの訴えも確実に減ってきています。

私たちが矯正する際は、1人ひとり患者さんによって、使う器具や方法は違いますので、少しでも興味持っていただいた方は、是非、お気軽にご連絡ください!