中学生の歯並びが悪くなる原因と、家庭でできる予防・矯正の始め方
2026年10月2日

「最近、子どもの歯並びが気になってきた」「中学生になってから歯がずれてきた気がする」と感じている親御さんは少なくありません。実は、中学生の時期は歯並びが大きく変化しやすいタイミングであり、原因を知らないまま放置してしまうと、成人後の矯正が難しくなるケースもあります。
結論からお伝えすると、中学生の歯並びが悪くなる主な原因は「口呼吸・舌癖などの生活習慣」「永久歯への生え変わりによる顎と歯のバランスの崩れ」「顎の成長不足」の3つに大きく分けられます。そして、この時期に適切な対処を行うことで、治療期間を短縮できる可能性があります。
- ✅ 中学生の歯並びが悪くなる具体的な原因
- ✅ 放置することで起こりうるリスク
- ✅ 成長期に矯正を始めるメリットと治療の流れ
- ▸ 中学生で歯並びが悪くなる・変化するのはなぜ?
- ◦ 永久歯への生え変わりと顎のアンバランス
- ◦ 成長期特有の顎骨の変化と歯並びへの影響
- ◦ よくある誤解:「もう少し待てば自然に治る」は本当か
- ▸ 中学生の歯並びを悪化させる主な原因
- ◦ 遺伝的要因と環境要因の組み合わせ
- ◦ 歯の喪失・早期抜去が引き起こすスペースの変化
- ▸ 放置するとどうなる?歯並びの悪化が招くリスク
- ◦ 虫歯・歯周病リスクの上昇
- ◦ 噛み合わせの不良による身体への影響
- ◦ 成長が止まると矯正の難易度が上がることも
- ▸ 中学生が矯正を始めるベストタイミングと治療の流れ
- ◦ 成長期に矯正を始めるメリット
- ◦ 矯正治療の一般的な流れ(初診〜治療完了まで)
- ◦ 受験期・部活と矯正を両立するためのポイント
- ▸ 自由が丘矯正歯科クリニックが10代の矯正に力を入れる理由
- ▸ 中学生の矯正にかかる費用の目安
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 中学生の歯並び、まずは専門医に相談してみませんか
中学生で歯並びが悪くなる・変化するのはなぜ?
「小学生のころはそれほど気にならなかったのに、中学生になってから歯並びが乱れてきた」という声は、矯正相談の場でもよく聞かれます。なぜ中学生のタイミングで歯並びが変わりやすいのか、まずその背景から理解しておきましょう。
中学生は永久歯への生え変わりがほぼ完了する時期です。乳歯から永久歯にすべて置き換わることで、歯のサイズと顎骨のバランスが変わり、それまで問題なかった歯並びに乱れが生じることがあります。また、この時期は顎の骨がまだ成長途中にあるため、生活習慣の影響を強く受けやすいという特徴もあります。
加えて、思春期は身長や体格が大きく変わる成長のピーク期でもあります。骨格の変化が口まわりの成長にも影響するため、歯並びが急に変わったように見えることがあるのです。個人差はありますが、この時期の変化は見た目以上に深く、放置することで年齢を重ねるにつれ改善が難しくなる場合があります。
永久歯への生え変わりと顎のアンバランス
乳歯は永久歯よりも小さいため、生え変わりの前後で歯と顎骨のスペースバランスが大きく変化します。永久歯が顎のスペースに収まりきらないと、歯が重なったり、外側や内側に傾いたりすることがあります。これが「叢生(そうせい)」と呼ばれる状態で、いわゆる「ガタガタした歯並び」の代表的な原因のひとつです。
特に顎の発育が十分でない場合、永久歯が並ぶスペースを確保できず、歯が押し出される形で乱れが生じやすくなります。このような骨格的な問題は、成人後になると改善の難易度が上がることがあります。
成長期特有の顎骨の変化と歯並びへの影響
中学生の時期は、上顎・下顎それぞれの成長速度が異なります。たとえば下顎が上顎よりも前に出て成長すると「受け口(下顎前突)」になりやすく、逆に下顎の成長が遅れると「出っ歯(上顎前突)」に見えることがあります。
これらは遺伝的な要因も関係しますが、日々の生活習慣がその傾向を強めることも知られています。成長のピーク期だからこそ、顎骨の変化を利用した矯正アプローチが有効になる場合があります。
よくある誤解:「もう少し待てば自然に治る」は本当か
「成長すれば自然と整うかもしれない」と考える方もいますが、歯並びは自然に改善されることはほとんどありません。特に叢生や骨格的なズレが原因の場合、成長が進むほど歯の位置が定まってしまい、矯正に必要な力の量や期間が変わる可能性があります。気になった段階で専門医に相談することが、早期対応への第一歩です。

中学生の歯並びを悪化させる主な原因
歯並びが悪くなる背景には、骨格的な要因だけでなく、日常的な生活習慣が大きく関わっています。以下のポイントで、代表的な原因を整理します。
口で呼吸する習慣(口呼吸)があると、舌が正しい位置に収まらず、歯列への内側からの支えがなくなります。その結果、頬の筋肉に押されて歯列が内側に倒れ込みやすくなります。また、舌が前歯を押し続ける「舌突出癖」は、前歯が前方に傾く原因になることがあります。これらの癖は本人が気づいていないケースも多く、習慣として定着すると歯並びへの影響が長期化します。
柔らかいものを中心に食べる習慣が続くと、顎を動かす筋肉が十分に発達せず、顎骨の成長が促されにくくなることがあります。顎のサイズが小さいまま永久歯が生えそろうと、歯が並ぶスペースが不足し、叢生が起こりやすくなります。よく噛む食習慣は、顎の正常な発育を支えるうえで重要なポイントです。
頬杖をつく姿勢や、横向き・うつぶせでの就寝習慣は、顎に継続的な外力を加えます。成長途中の顎骨はその力に対して変形しやすく、左右非対称な顎の発育や、歯列の傾きにつながることがあります。スマートフォンの使用時間が長い中学生は、頭が前傾する姿勢になりやすい点にも注意が必要です。
遺伝的要因と環境要因の組み合わせ
歯並びや顎の形には、親から受け継いだ遺伝的な影響があります。上顎・下顎のサイズや歯の大きさは遺伝的に決まる部分が多く、特定の家族で同じような歯列の傾向が見られることは珍しくありません。ただし、遺伝だけが原因ではなく、日常の習慣が加わることで悪化するケースが大半です。「遺伝だから仕方ない」とあきらめず、早期に専門医へ相談することが大切です。
歯の喪失・早期抜去が引き起こすスペースの変化
虫歯などで乳歯を早期に失ってしまった場合、永久歯が生えてくるまでの間に隣の歯がスペースに移動してしまうことがあります。その結果、本来生えるべき永久歯の場所が狭くなり、歯が重なって生えたり、位置がずれたりすることがあります。定期的な歯科検診で歯の状態を確認しておくことが、こうしたトラブルの予防につながります。
放置するとどうなる?歯並びの悪化が招くリスク
「見た目が気になるだけ」と思われがちな歯並びの問題ですが、実際には口腔内の機能全体に影響を及ぼします。中学生のうちに放置してしまった場合に起こりうるリスクを確認しておきましょう。
虫歯・歯周病リスクの上昇
歯が重なり合っていたり、ガタガタしていたりすると、歯ブラシが届きにくい部分が増えます。磨き残しが起こりやすくなると、プラーク(歯垢)が蓄積し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯並びの乱れは、歯の健康を守りにくくする環境をつくるといえます。
噛み合わせの不良による身体への影響
噛み合わせのバランスが崩れると、食事の際に顎関節に偏った負担がかかり続けます。顎関節症(口が開きにくい・顎が痛い・クリック音がする)の一因になることがあります。また、顔の筋肉の左右バランスが乱れることで、顔貌にも影響が出る場合があります。
成長が止まると矯正の難易度が上がることも
顎の骨は成長が完了すると動かしにくくなるため、骨格的なズレが大きい場合、成人後は矯正だけでは対応しきれず、外科的な処置が選択肢に入るケースもあります。成長期であれば骨の柔軟性を活かした治療が可能な場合がありますが、成長が止まってからの対応は選択肢が変わることがある点を知っておきましょう。個人差がありますので、詳しくは専門医にご確認ください。
⚠ 注意
歯並びの問題が身体に与える影響の程度には個人差があります。「歯並びが悪いから必ず顎関節症になる」というわけではありません。ただし、噛み合わせの乱れが複数の部位に影響を与える可能性は十分にあるため、気になる症状がある場合は早めに専門医へ相談することをおすすめします。
中学生が矯正を始めるベストタイミングと治療の流れ
中学生は、矯正治療を始めるうえで非常に適した時期といわれています。顎の成長を利用できる可能性があること、学校行事などのスケジュールと合わせやすいこと、成人後の再矯正リスクを下げられることなど、複数のメリットがあります。
成長期に矯正を始めるメリット
✅ 成長期に始めるメリット
- 顎の成長を利用した治療アプローチが可能な場合がある
- 骨の柔軟性が高く、歯が動きやすいとされる時期
- 永久歯が生えそろった直後で歯列の状態を把握しやすい
- 高校・大学入学前に治療を終える計画が立てやすい
- 後戻りリスクを早期に軽減できる可能性がある
⚠ 検討しておきたいポイント
- 部活・学校行事との両立が必要な場合がある
- 装置への慣れに個人差がある
- 成長がまだ続く場合、治療後の経過観察が必要
- 通院頻度に合わせたスケジュール調整が求められる
矯正治療の一般的な流れ(初診〜治療完了まで)
矯正治療の流れは、一般的に以下のようなステップで進みます。クリニックによって細部は異なりますが、大まかな流れを把握しておくと安心です。
| ステップ | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| ①初診相談 | 現状のお悩みや希望をヒアリング。口腔内の概要確認。 | 1回 |
| ②精密検査 | 3Dスキャン・レントゲン撮影等で歯・骨格の状態を詳細に把握。 | 1〜2回 |
| ③診断・治療計画 | 検査結果をもとに治療方針・期間・費用を説明。デジタルシミュレーション等で仕上がりイメージを確認。 | 1回 |
| ④矯正治療開始 | ワイヤー矯正またはマウスピース矯正を開始。定期的な通院で調整を続ける。 | 7〜20ヶ月(目安) |
| ⑤装置撤去・保定 | 矯正装置を外し、後戻り防止のための保定装置を装着して経過観察。 | 装置撤去後2年間の経過観察 |
全体の治療期間は症例の難易度によって異なりますが、目安として7〜20ヶ月程度となっています(個人差があります)。通院頻度は、ワイヤー矯正の場合は4〜6週間に1回程度、マウスピース矯正の場合は6〜10週間に1回程度が一般的とされていますが、詳細は担当医の指示に従ってください。
受験期・部活と矯正を両立するためのポイント
中学生が矯正を考える際によく聞かれるのが「受験や部活との両立ができるか」という不安です。ワイヤー矯正の場合、装置をつけたまま日常生活を送ることになりますが、食事や歯磨きの方法に慣れることで多くの方が支障なく学校生活を継続しています。マウスピース矯正の場合は取り外しができるため、写真撮影や行事の際に柔軟に対応できるという特徴があります。いずれの方法も、担当医と相談しながらスケジュールを調整することが両立のカギです。

自由が丘矯正歯科クリニックが10代の矯正に力を入れる理由
東京都世田谷区奥沢に位置する自由が丘矯正歯科クリニックは、10代(中高生)の矯正治療を特に重視しています。成長期という貴重な時期を、装置ではなく笑顔で過ごしていただくこと——それが当院の願いです。
- ①院長開発の「JETシステム」で治療期間に配慮
院長・成田信一が2008年に独自開発した矯正メソッド「JETシステム」は、ローフリクション技術とゴムメタル/TMAワイヤーなどを組み合わせた独自の手法で、抜歯矯正の平均治療期間を約1年半に短縮した実績があります。現状の実績として約1年半を達成しており、今後の目標として中高生の抜歯症例で平均12ヶ月未満、将来的には8割の患者様が6〜9ヶ月で完了することを目指して研究を続けています(個人差があります)。 - ②日本矯正歯科学会「臨床指導医」が2名体制で在籍
院長・副院長がともに日本矯正歯科学会の最上位資格「臨床指導医」を取得。2021年・2025年の審査では提出した全症例が合格という実績を持ちます。高い専門性のもと、お子さんの歯並びの相談から治療まで一貫してサポートします。 - ③MFT(口腔筋機能療法)を治療に組み込み
舌癖・口呼吸などの悪習慣が歯並びの原因になっている場合、矯正装置だけでは後戻りが起こりやすくなります。当院では口腔筋機能療法(MFT)を治療の一環として取り入れ、根本原因へのアプローチも行っています。 - ④トータルフィー方式(定額制)で追加費用の不安を軽減
治療費は難易度に応じた定額制(トータルフィー方式)を採用。原材料費・診察料・保定装置一式・治療中のレントゲン料が含まれます。装置撤去後2年間は経過観察無料です。
中学生の矯正にかかる費用の目安
自由が丘矯正歯科クリニックの矯正治療費は、症例の難易度(M・S・D)によって異なります。難易度は歯並びのズレの程度や抜歯の必要性などをもとに、診断時に決定します。
| 治療方法 | 難易度M | 難易度S | 難易度D |
|---|---|---|---|
| JETシステム (セラミックブラケット) |
1,144,000円 (税込) |
1,254,000円 (税込) |
1,375,000円 (税込) |
| インビザライン等 (アライナー治療) |
1,100,000円 (税込) |
1,210,000円 (税込) |
1,320,000円 (税込) |
| JETシステム +アライナー |
1,544,000円 (税込) |
1,654,000円 (税込) |
1,775,000円 (税込) |
初診相談料は6,600円(税込・レントゲン料込み)、高校生以下は3,300円(税込)となっています。検査料は55,000円(税込)、診断料は38,500円(税込)です。矯正用アンカースクリューが必要な場合は1本あたり33,000円(税込)が加算されます。支払い方法は現金のほか、デンタルローン(最大120回)にも対応しています。
⚠ インビザライン等のアライナー治療をご検討の方へ
インビザライン・エンジェルアライナー等のマウスピース矯正装置は、日本国内では薬機法上の承認を受けていない医療機器です(米国FDAでは認証取得済み)。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。詳しくは担当医にご確認ください。
よくある質問(FAQ)
この記事のまとめ
- ✅ 中学生の歯並びが悪くなる主な原因は、永久歯への生え変わり・顎の成長不足・口呼吸や舌癖などの生活習慣の3つ
- ✅ 歯並びは自然に改善されることはほとんどなく、放置すると虫歯リスクや噛み合わせへの影響が生じる可能性がある
- ✅ 成長期は骨の柔軟性を活かした治療ができる可能性があり、中学生のうちに相談を始めることにはメリットが多い
- ✅ 治療期間の目安は7〜20ヶ月(個人差あり)。通院頻度・費用・治療法の選択は初診相談で詳しく確認できる
- ✅ 自由が丘矯正歯科クリニックでは、院長開発のJETシステムや臨床指導医2名体制で中高生の矯正を丁寧にサポート
お子さまの歯並び、専門医に相談してみませんか?
自由が丘矯正歯科クリニックでは、中学生のお子さまの矯正相談を承っています。
保護者の方とお子さまご一緒にご来院いただけます。
火〜金 10:00〜12:00 / 14:00〜19:00 土 10:00〜12:00 / 14:00〜18:00



👨⚕️ 院長コメント|成田 信一(自由が丘矯正歯科クリニック 院長)
まずは患者さんのお悩みや目的をお伺いします。ただ単に歯を並べるのではなく、予防と矯正治療を通して、患者さんの生活が豊かになることを目指しています。10年後も「治療をしてよかった」と思っていただける治療のために、現在の治療を完成形とは考えず、少しずつ改善し続けることを大切にしています。人生の貴重な時期を、装置ではなく最高の笑顔で過ごしていただく。それが私たちの願いです。