凹凸とは?

専門用語では叢生(そうせい)といいます。歯がまっすぐにならんでおらず、ねじれたり重なって生えている状態をいいます。
歯の大きさに対して、歯が生える土台の顎の骨が小さい事によっておこります。
治療の流れ歯と骨の大きさのバランスが著しく違わなければ非抜歯で並べる事も可能です
凹凸とは?
専門用語では叢生(そうせい)といいます。歯がまっすぐにならんでおらず、ねじれたり重なって生えている状態をいいます。
歯の大きさに対して、歯が生える土台の顎の骨が小さい事によっておこります。
治療の流れ歯と骨の大きさのバランスが著しく違わなければ非抜歯で並べる事も可能です
出っ歯とは?
専門用語では上顎前突といいます。
噛み合わせた時に下の前歯よりも上の前歯が前方に位置している状態です。
骨格的に上アゴが下アゴより前方に位置している場合と、上アゴの歯列が前方にずれている場合があります。歯を取り囲む軟組織の不調和、例えば口唇の力が弱い、舌の悪習癖があることなどによって歯が前に押され、出っ歯になってしまいます。
指しゃぶりの癖がなかなか治らない事も原因の一つです。
出っ歯の度合いが軽度の場合は上顎の歯列全体を後方に移動させて噛み合わせを整えます。ずれが大きい場合は上顎の小臼歯を左右1本ずつ抜歯して前歯を後方に移動させることもあります。また、舌の悪習癖を取り除いたり、口唇の力を強くするなど、軟組織のトレーニングが必要な場合があります。
上下顎前突とは?
上下顎とも歯列が前方に突出していて「口を閉じにくい」、または「口を閉じたときに口元が前に出ている」状態を専門用語では上下顎前突といいます。
歯並びがきれいでも前歯が前に傾いていて口元に突出感があることもあります。
口唇や頬粘膜と舌の力がアンバランスで、歯を前に出す力が継続的にかかる場合に起こります。
凸凹は無くきれいに並んでいても、歯と骨の大きさのバランスが悪いため、前方に突出して並んでいる状態です。
前方に傾いた歯の角度を戻し、口を閉じた時に口元を内側に引っ込める為に、上下4本の小臼歯を抜歯して前歯を内側に移動させます。その結果、前歯が内側に移動することで口元も引っ込み、閉じにくかった口唇が自然に閉じられる様になります。また、舌の悪習癖を取り除いたり、口唇の力を強くするなど、軟組織のトレーニングが必要です。
開咬とは?
奥歯を噛み合わせた時に、上下の前歯が全く当たっていない状態です。
口呼吸、舌の癖など、歯の周りを取り囲む軟組織の不調和で起こります。特に舌の悪習癖の影響が大きく、同時に軟らかい食べ物を好み、咬む力が弱い場合がほとんどです。幼少期の指しゃぶりが長く続くことから骨格性の開咬になる場合もあります。
治療の流れ
奥歯と前歯の垂直的な位置を改善させることで治療していきます。最近では矯正用アンカースクリューを用いて上下の奥歯を圧下させて治療する新しい開咬の治療方法も用いられるようになってきました。
また、開咬の場合は、舌の悪習癖を取り除くため、舌を中心として軟組織のトレーニングが必須です。抜歯、非抜歯は患者さんのデコボコの状態や歯の大きさ等により変わります。
過蓋咬合とは?
過蓋咬合と書いてカガイコウゴウと読みます。英語ではdeep biteと言います。
通常理想のかみ合せは下の前歯の上部3分の1から4分の1程度が上の前歯で覆われている状態です。 開咬とは正反対に、噛み合わせが深すぎる症例の事をさします。
噛んだ時に下の前歯が上の前歯に覆われてほとんど見えない状態です。
正常咬合では上下の前歯の垂直的な重なりは2~3mmですが、それ以上の場合は噛み合わせが深いとされ、咬んだ時に下の前歯が見えないほど深い場合もあります。上アゴの歯茎を咬み込んでいることがあります。
噛む力が強い場合に起こりやすくなります。下の奥歯が内側に倒れて生えている事が深く噛み込む原因になったり、お子様であればむし歯による早期喪失による原因があげられます。
内側に傾斜している奥歯を起こしたり、前歯の垂直的な位置を整えるように治療していきます。
空隙歯列(すきっぱ)とは?
専門用語では空隙歯列といいます(漢字からどんな雰囲気なのか想像できますね)。
歯と歯がくっついていなくて、隙間のある状態をいいます。
1つ目は歯が足りないことが考えられます。もともと歯の本数が少ないとすきっ歯になることがあります。あるべき歯が無いことを先天欠如といいます。先天欠如が起こり易い部位は上下の2番目、5番目、8番目(親不知)の歯です。
2つ目は歯の本数数は正しいが大きさが小さい場合があります。歯の大きさは遺伝的に決まっています。アゴの大きさと歯の大きさのバランスが整わないとすきっ歯になることがあります。
歯が足りない場合は他の歯の状態によってかなり異なります。通常の抜歯症例として、全体的に歯が大きければ数本歯を抜いて治療する場合や、歯の大きさや口元の状態を考慮して、足りない部分にインプラントなどを行う場合もあります。成長期では様々な選択肢があるので、担当医と十分に相談することが重要です。
歯の大きさが小さい場合は隙間を閉じて、噛み合わせを良くすることになります。その場合は口の中の体積が小さくなるので、舌の悪習癖を取り除いたり、口唇の力を強くするなど、軟組織のトレーニングが必要になります。
シフトとは?
噛み合わせが左右にずれている状態です。奥歯を噛み合わせたときに上下のまん中がずれていたり奥歯の噛み合わせが左右にずれている状態です。 歯だけがずれている場合もありますが、骨格がずれている場合がほとんどです。骨格が左右にずれている場合は、顔が左右非対称になります。
先天的に骨格が左右非対称の場合もありますが、歯を取り囲む軟組織の不調和や頬杖をつくなどの悪習癖、虫歯によって片方ばかりで咬む癖などが原因で起きる場合も多く、放置しているとずれが大きくなることもあります。
治療の流れ程度によって違いがありますが、比較的少ない上下の歯のズレはインプラントアンカーや顎間ゴムなどを併用して、歯だけで左右差をなくします。大きめのずれは抜歯をすることで歯の位置を大きくずらして治療します。骨格からずれている場合は外科治療を併用することもあります。また、いろいろな悪習癖が原因と考えられる場合はその改善が必要です。
受け口とは?
専門用語では下顎前突、反対咬合といいます(漢字からどんな雰囲気なのか想像できますね)。
噛み合わせた時に下の顎が上の顎より前側にあることをいいます。
以下に当てはまる方は受け口かもしれません。
・上の顎より下の顎の方が前に出ている
・上の歯と下の歯を合わせる事ができない
・前歯で麺類が噛み切れない
・家族、また親戚に受け口の人がいる
・サ行、ラ行が話しにくい
1つ目は遺伝が考えられます。たとえばチャールス5世のハプスプルグ家では代々多くの受け口を出した事で有名です。あなたの両親、親戚にもいませんか?
2つ目は下の顎の骨が異常に成長した場合、上の顎の骨の成長が平均よりも悪い事が考えられます。下の顎の成長は身長が伸びる時期とほぼ同じです。女の子の身長の伸びのピークは10歳頃、男の子ですと12歳頃です。よって、骨格的に「あっ!!もしかして私、受け口かも・・・」と自覚するのは身長増加のピークから1?2年後になります。
3つ目は、歯の角度の問題です。例えば、上の歯の角度が内側向きで下の歯の角度が外側向きであったら受け口といえます。
当医院の治療は患者さんの希望を最重視します。ですので、歯を抜きたくないというのであれば抜かなくても良い方法をプロの視点から考えます。
お互いの視点からどうやって治す方法が良いのか話し合い、お互いのゴールが一致した所で治療を始めます。 受け口の治療として大きく分けて3つあげられます。
1つ目に、余計な力を歯にかけず、痛みが少なく動きが早い矯正装置「デーモン3」を使う方法。
2つ目に、最新の治療である「インプラント矯正」です。
3つ目に、下の顎の成長のピークが過ぎるのを待って行う「外科的治療」です。