医院について
医院について
自由が丘矯正歯科クリニックが目指すもの
私達は「3つの予防」つまり「むし歯予防」「歯周病予防」「悪い噛み合わせの予防」と矯正治療の啓蒙、普及、実践を通して、これまでの「むし歯になったから歯医者へ行く」パラダイムから「3つの予防を実践するために歯医者に通う」パラダイムへのシフトを促すことで、患者さん自身のQOLの向上に寄与します。さらに満足と安心をえられる品質のサービスを提供することで地域社会に貢献し、評価されるクリニックを目指します。
自由が丘矯正歯科クリニックのモットー
ニーズはとことん伺いますが、ニーズに従うだけの治療をすることはありません。 自由が丘矯正歯科クリニックでは単に歯並びが綺麗になるとか、凸凹を治すということだけを考えているわけではありません。治療方針を考えるときにベースになるのは、80歳になるまで、如何にして歯を維持するかということです。機能的で美しい歯並びがいつまでも続くことができたら、これほど幸せなことはないと思います。なんとなく見た目が綺麗になっても、長期的にみてマイナスになるようなことは治療方針としてはお勧めしません。
例えば、少し前の話になりますが・・・大学生が来院され、出ている歯を抜くか削って小さくして他と並ぶようにして欲しいとの要望がありました。その歯をただ抜くだけでは他の歯に悪影響がありますし、なんといってもその歯自体は非常に寿命の長い歯でしかも全くむし歯にもなっていない健康な歯でした。自由が丘矯正歯科クリニックでは削って被せたりするような治療は行っていませんが、必要があれば、信頼できる歯科医院へ依頼することもあります。しかし、今回はその選択は適切ではないと判断したので、依頼もしませんでした。そのときにその患者さんは「患者のニーズに応えるのが医者の仕事なんじゃないですか?」とおっしゃっていましたが、成田は必ずしもそうだとは考えていません。数十年先に、「あの時、こうしなければ」と後悔するような治療をお勧めすることはできません。というのも、多くの歯の治療は元に戻すことができないからです。
どうしても、専門家の認識と患者さんの認識のズレというものは存在します。最近の言い方だと「治療の壁」とでもいえばよいのでしょうか。自由が丘矯正歯科クリニックでは、患者さんからのニーズはとことん伺いますが、それを踏まえた上で長期的な視野に立って、歯科医療に携るプロとしての立場からその方にあった治療方針を提案することをモットーとしています。そういう意味では患者さんの一面的な希望をあえて、お断りすることもあります。治療方針については、複数の提案をさせて頂き、納得のいくまで話し合い、最終的には、患者さんご自身に治療方針を決めていただきます。
最新の治療を行うために必要な学会や講習会への参加を優先します。
『開業医は結局、たいした実力が無く、口が上手いだけ』
と成田自身が強く感じ、そんな開業医にならないために、毎月のように学会などに飛び回っています。」医療技術は日進月歩ですから、様々な理論技術を取り入れ、その中から、一人一人の患者さんにあったものを提案していく。そんな治療を継続して行っていくためには、学会や講習会などへの参加が欠かせません。
また、成田自身もそうですが、他のスタッフも常に学会や講習会へ参加し、新しい技術や知識を身につけることを重視しています。例えば成田は毎年次のような学会に参加したり発表したりしています。日本矯正歯科学会、アメリカ矯正歯科学会、日本舌側矯正学術会、日本顎関節学会、日本顎変形症学会、日本ヘルスケア歯科研究会、ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(隔年開催)。研修会にも積極的に参加するようにしています。
先日、ある歯科衛生士とのやり取りで、こんなことがありました。
「新人をこのセミナーに行かせようと思うんですけど、いいですか?」
「いいけど、他の人は行かないの?」
「この先生の話は一度聞いたことがあるので」
成田はこんなときにはいつも「以前聞いたときと今では聞こえてくるものが変わるから、全く同じ話でも機会があったら聞いておいた方がいい」と言っています。必ずしも何度も行けということではありませんが、勉強をしておいて損はありませんし、社会人になってから如何に学ぶかが最も重要であると考えています。
どこの大学(大学院)を出たとか、資格を持っているなどと言うことは全く意味の無いことで、それを取得してからどんな研鑽を積んできたかで真価が決まると、スタッフにも話をしています。
ちょっと長くなりましたが、そんなこともあって、普通の医院に比べて、休診日が多くなってしまうわけです。そうすると他の医院では勉強したりしていないの?なんて質問が出るかもしれませんが、それは医院によって取り組みが違うので何ともいえませんが、2004年7月5日付けの毎日新聞に以下のような記事がありました。
「医療の安全を徹底するためには生涯教育を医師の義務とすることを視野に入れて検討すべきであると述べている。」
現段階ではこの程度のことが検討もされていないわけです。日本はこんな国ですから、医療レベルはまちまちです。自由が丘矯正歯科クリニックの治療レベルがどの程度なのかを測ることは難しいのですが、一つだけいえるとすれば、5年後は今とはどこか違った治療をしているはずです。開業以来、様々な改良改善を繰り返して来ました。今、成田が声高に唱えている予防に関しても5年前の開業時には全く手付かずでした。矯正治療の方法もずいぶん変わりました。「学会や研修会に参加して、そこから得た何かをさらにスパイスとして加えていくこと」が自由が丘矯正歯科クリニックのモットーです。
根拠のある治療と新たな技術を追い求めます。
脳神経内科の権威・中田力先生とお話しているといつも思うのは「臨床医としてのスタンダード」ということで、例えば、何ができるのが矯正歯科治療を専門とする歯科医師なのか?あるいは何ができれば矯正歯科治療を専門とする歯科医師と呼べるのか?ということです。
最近の流行はEBM(Evidence Based Medicine)で和訳すれば「根拠に基づく医療」ということになると思います。論文などで明らかになっていてもこれまでの経験からなかなか受け入れられない治療法があることも事実かもしれません。
アメリカでは専門医としてのトレーニングがシステム化されていて、アメリカ中のどの病院で研修を受けても同じレベルの技術が身につくようになっているそうです。日本は未だに徒弟制度的な意味あいが強く、研修を受ける大学によってもあるいは担当の教官によって、大きくことなります。確かに現場で学ぶことも大きいですが、世の中の流れをつかむことも重要です。
人間国宝級の人しかできないものはたぶん医療と呼ばれる範囲のものではないと思いますが、必要なトレーニングを受けた専門医ができることはっきりしているのは重要だと思います。このあたりの取り組みは日本ではまだ始まったばかりなので、どうしてもアメリカでのスタンダードが基準になってしまうのは仕方のないところかもしれません。
そんな状況なので、アメリカ矯正歯科医会(AAO)の年次総会には必ず出席しています。そこで得た新たな知見を臨床に活かしていくことを重視しています。新製品でも根拠の薄いものはスタッフの治療に使用したりすることが多くなりますが、説明をさせていただいて患者さんに使用する場合もあります。
矯正歯科治療を専門に行う歯科医師を長くやっていると、業界の常識に慣れてしまいます。歯が動くと痛いとか、期間が長いのは仕方がないとか、しかし、それに挑んでいくのも臨床医として重要なことだと考えています。これまでの常識に拘らず、よりよい医療を目指して、自由が丘矯正歯科クリニックは進んで行きます。